借金をしたのに株投資が上手く行きませんでした
私は短期間で資産を増やせる方法はない物かと探していました。
そんなある日テレビを見ていると、株投資を勧める番組を放送していました。 私は投資に関心があったので、食い入るように見入ってしまいました。 そしたらこれからはエコ社会となるから、環境関連の銘柄の株価が値上がりすると言っていました。 私はこれだと思い、株投資をする事に決めたのです。
とはいえ手持ちの資金が不足していたので、消費者金融で借金をして資金を増やして株投資を開始しました。 借金をしても投資が上手く行けば十分元は取れると踏んだので、ためらうことなく借金をしました。 そして私は証券会社に口座を開き、株投資を始めました。
テレビで聞いた環境関連の銘柄の株を購入して、後は値上がりするのを待つだけだと思いました。 しかし思惑とは裏腹に株価は思うように値上がりせず、私が購入した一部の銘柄は値下がり始めてしまいました。 一年間株式を持ち続けましたが、結局利益になるどころか損失しか得られませんでした。
私はこれではらちが明かないと思い、株取引をやめてしまったのです。 それでも借金返済はしなければなりませんから、アルバイトなどを掛け持ちして必死で働き、全てを返済するまでに漕ぎ着ける事が出来ました。
テレビで値上がりすると言っていた、証券会社の人の言葉を鵜呑みにした私がバカでした。
雪だるま現象からの脱出
私が経験した父の借金返済の事をお話させていただきます。
その借金の真実を知ったのは、父が幾度となく私に「お金を貸してくれんか」と行ってきたことが始まりでした。 そこから数週間後に近所のおエライ様に父と私と母と3人が呼ばれ、その場で父がいくら借金をしているのか聞かされました。
複数社の金融機関や借り入れ機関からの借金があり、合計が2000万円を超えていることがわかりました。 月々80万円の返済をしないと借金は減らないという現実を聞かされ愕然としました。
そこから親戚、友人に助けを頼んでも金額の大きさからか助けてくれる人はおらず途方にくれました。 そもそも何故こんなに借金があるのか父に問い詰めたところ、父たちがまだ子供だった頃からかなり金銭的に苦労していた事実がありました。 成人し初めてお金を借りて返した時に「借りればなんでもできる」という考えが芽生えてから30数年間借りて、そのお金を返すために新たな借金をして負債が増えるという『雪だるま状態』になっていったということでした。
残された解決法は専門機関にたより債務処理をすることでした。 きっとたくさんの書類を書かなければいけないし、多額の費用が必要なのではないかと心配しながら行きましたが、難しい処理をする必要は全くなく相談から対応までスムーズに対応していただくことができました。
その甲斐あってまだなくなったわけではありませんが、月々20万円の返済でやっていけるところまで借金を減らすことができました。 なんでもっと早くから債務処理をしなかったのかと父は反省していました。
私はこの経験からもう二度と借金はしないと心に決めました。