お金を借りる借金癖が付いてしまった

一度お金を借りるとクセになる

 
クレジットカード

当初の目的は「恋人と二人で暮らすこと」からはじまりました。

敷金・礼金の準備と、少しの家財道具の購入のお金を貯め、同棲生活のはじまりです。 お互いの実家に問題があり、実家と離れることで二人のストレスは少なくなりました。 しかし、問題が出てくるのはやはり金銭面です。

はじめに利用したのが月々最低五千円の支払いで、アルバイトでも作ることが出来るというカードです。 二人でそのカードを作り、同棲は続きます。 しかし、どう工面しても二人の収入では生活費もままならない状況でした。

その後、他のカードも作ったり、月々の返済に追われ気が付くと月に5万円以上も借金返済しなければならないような状況でした。 まとめて返済などを行っている会社がありましたが、既に借りられる状況ではありませんでした。

ストレスから鬱病になり働けない状況になり、病院代もかかります。 稼ぐことも出来ないのに、返済はたまる一方です。 色々と調べた結果、「任意整理」を行う結果となってしまいました。

正直に話すと、今の生活もかなり厳しいです。 毎月毎月、必ずどこかの会社に返済が遅れる旨の相談をしています。 しかし任意整理する事によって、支払いの目処が付き、未来が見えるようになりました。

お金を借りて借金をしたことを後悔していないといえば嘘になりますが、当時の状況を考えるとそれでも一緒に居たかった。 唯一自分を認めてくれた人と一緒に居たかったのです。

 

友人の借金で思うこと

 

友人の話です。 友人は学生時代から大の車好きで、必死にバイトをして買った中古のスポーツカーを大層自慢していました。

彼の購入した高年式のスポーツカーは維持費が高額に上るとかいうことで、購入してからも忙しくバイトをしまくっていたのをよく覚えています。 そんな彼に大学で会った時、真っ青な顔をしていたことがあります。

どうしたのか尋ねると、ご自慢の車のエンジンが壊れてしまったとのこと。 交換には数十万ものお金がかかるとかで、そもそも普段の維持からして自転車操業だった彼にはそんなお金はありません。 でも、惚れ込んだ車を手放すのだけは絶対に嫌だという彼...。

彼とは長い付き合いであったわたしにも、そんな大金をぽんと貸してやることはできませんでした。 結局彼は、実家に泣きついて親からお金を借りたそうです。

先日街でばったり彼に会い、その借金について聞いてみると、彼は笑って「実はまだ返済が終わっていないんだ」などと言います。 ほぼ無期限無利子であるということが親族への借金の強みなのでしょうが、あれからもう数年経ち、立派な社会人である彼のその態度には少し引いてしまいました。

お金を借りる相手が誰にせよ、きちんと借金を返さないと信頼を失うことはあるのだなと思いました。