居酒屋開店、運営資金にまつわる母の借金

母が内緒で借金を作っていた

 

私が10代の時、父と母の仲が急速に険悪になり、母は離婚を視野に入れてか突然居酒屋を始めました。

2階に住居がある店舗だったので実質的な別居状態になりました。 不思議なのが開店、運営資金です。

父は自営でしたがバブルがはじけてからは仕事が激減したので、生活には困らないものの決して裕福ではありませんでした。 母がへそくりを貯めていたとしても居酒屋が開店できるほどは無理だったと思うのです。

父は母が借金をしているのでは?と疑っていました。 交友関係が広かったのでいろんな人から少しづつ、または紹介してもらったりして借金を重ねているのかも?と父と心配していました。 ある時、家に母と金銭トラブルになっているという女性が訪ねてきました。

父は話を聞きその場で借金を全額返済しました。 私はその様子を自室で聞いていて、母の事が大嫌いになりました。

 

お店は夜逃げの様な形で手放した

 

父はすぐ母を連れ戻し、紙とペンをおいて「怒らないから現在の借金を全部書け」と命令しました。

母はしばらくしぶっていましたが諦め、業者や個人の名前と金額を書きました。 消費者金融が3件、利用額ギリギリまで借りていて、あとは父が睨んでいた通り友人知人とその知人で、合計約600万円でした。 もちろん全て父が返済しましたが、書いてない(書けない)分もあったはずです。

その後、母は弟を連れて家を出てしまい、2軒まで増やした居酒屋も夜逃げのような形で手放しました。 現在は離婚して地方で住み込みで働き、年に数度会いますが当時の話題はタブーになっているので聞けませんが、最終的に総額いくらだったのか想像するとゾッとします。